そう、その北海道厚生年金会館への特別な思い入れとは・・・
生まれて初めて行ったコンサート、それが北海道厚生年金会館、もちろん佐野元春さんでした。「カフェ・ボヘミア・ミーティング Cafe Bohemia Meeting」1986年11月13日、高校の時です。学校さぼって、まだ中学生だった弟と電車乗り継いで、チケット握りしめて、会場へ。一曲目のイントロ、あまりの衝撃で全身を叩きつけられました。TOKYO BE-BOP(ブラスセクション)なしの五人バンド編成でアレンジされた彼のデビュー曲「アンジェリーナ」でした。4曲目からTOKYO BE-BOPが加入し、THE HEARTLANDフルメンバーで演奏。ほとんどの曲がオリジナルとは違うアレンジで演奏されます。イントロだけでは何の曲かわからない。さすが佐野元春。
5thアルバム『カフェ・ボヘミア』発売前でしたが、ラジオ「NHKサウンドストリート元春RADIO SHOW」で聴いていた「月と専制君主」や会場全体が柔らかな光に包まれていくように歌われた「虹を追いかけて」、まだちょっと早いんだけど・・と言って演奏された「クリスマス・タイム・イン・ブルー」など、どれも最高。ピアノ一本の「ロックンロール・ナイト」に感動。さらにTHE HEARTLAND初代ギタリスト兼バンマスだった伊藤銀次さんが1階の後ろの席にいたらしく、紹介され、客席がどよめいていました。私は2階席だったので見れなかった、残念、ステージに上がってくれたらなぁ、佐野さんがコーラスで参加している「夜を駆けぬけて Running Through The Nights」とか演ってほしかった。
アンコール、アンコールで帰りの電車の時間ギリギリ、閉演後急いでタクシーに飛び乗ったこと、弟と電車の中でライブのセットリスト(演奏曲順)を忘れないうちにメモしたり、いろいろ思い出します。
そのあとも、この思い出の場所へ何度か足を運んでいます。
11月の結婚式を間近に控えた1992年9月30日には、uniさんを初めて佐野元春さんのコンサートへ連れてきました。8thアルバム『Sweet 16』リリース直後のツアー「See Far Miles Tour part II」。
結婚披露宴では、BGMから何からすべて彼の曲を使いました。入場は「情けない週末」、キャンドルサービスは「約束の橋」「レインボー・イン・マイ・ソウル」「新しい航海」、退場はやっぱり「SOMEDAY」でした。
10thアルバム『フルーツ』(1996年7月発売)のレコーディングが終わっていないのに全国ツアーへ出る。「International Hobo King Tour」の北海道厚生年金会館は1996年1月21日。ホーンセクションには「スカパラ・ホーンズ」を呼び、新しいバンドで新しい音を聴かせてくれました。元ハートランドのサックス奏者、ダディ柴田さんがゲストで登場し、会場が沸きました。
彼のライブも久しく、北海道厚生年金会館では行われてません。2003年のツアーはZEPP札幌、THE SUN TOUR 2004-2005は札幌市民会館でした。
でも、その札幌市民会館も、耐震基準に満たないということで来年3月に取り壊されます。札幌市長は8月28日の定例会見で、7、8年後の建て替えまでの代替施設として、跡地に「暫定ホール」を造る方針を明らかにしましたが、アーティストのコンサートが開けるのかどうかわかりません。だから北海道厚生年金会館の存続を切に願うのです。